明け方、雨が降っていた。結構強い雨であったが、朝には止んだ

ようである。朝、ゴミ捨て場にゴミを置きに行った帰り道、

空を見上げたら澄んだ色をしていて雲も綺麗であった。

朝や夕方の空は好きである。しかし、真昼間の何処までも青い

空は、何故か憂鬱になる。




それは、私と同年代の元気な人は一生懸命働いているのに、

私は働く事も出来ず、病気と言う殻に閉じこもってしまっていて

置いてけぼりにされたような気分に陥るからであろう。

今日はそんな雲ひとつ無い空が誇らしげに青く輝いていた。




一応エアコンは付けてある。暑さには弱いので、忽ち身体が

参ってしまうからである。でも部屋には日光が差してくるので

暑い事には余り変わりが無い。すると何も食べる気等しなくなる

のである。怠い身体を持て余して、空腹感も余り感じず、

只管水分だけを摂る。暑いので氷も食べる。すると幾分涼しく

なるので、ゆったり過ごせた。



「食べるのが面倒臭い」



今の気持ちはこれに尽きる。「何も食べたくない」という

気持ちが強いのに、惰性で過食嘔吐を決行してしまう。

昨日辺りから食欲は全く無いのであるが、やはり無理矢理

食べていた。そして涙を流しながら嘔吐した。疲れた。疲れた。




今も、14時少し前に起床してから何も食べていない。

水分は摂っているが・・・。空腹で気分が悪いのか、

暑さにやられているのか、区別がつかない。兎に角気分が悪い。

そして胃薬を飲んだ後で、発泡酒を飲んでいる。ビールは値段が

高いので手が出ない。発泡酒で充分である。そしてこの

発泡酒を飲んでいる一時だけがリラックス

出来ている瞬間なのである。


だから飲む前は、母に感謝の気持ちを唱えてから頂く。

やっと苦しい抑うつ状態や生きている事の苦悶から解き放たれ、

心が少し楽になる。この時が一番嬉しくなる時間である。




今、少し生きることに疲れている。いつまでもいつまでも

眠っていたいと思う。目覚めて夜毎に過食嘔吐をせねば

ならないという強迫観念から解放されたい。

暑さはこんなにもネガティヴな思考を生み出すのであろう。




私は雪の積もった晴天の昼に生まれた。冬生まれの私は、

寒いのは少し強い。勿論凄く厚着をせねばならないが。

しかし暑さはどうも苦手である。人々がアウトドアだキャンプだ

などと活発になる頃、私は静々と沈んでいくのを感じる。

特に日焼けする事が大嫌いなので、余計家に閉じこもってしまう

のであろう。または夜動き出すのであろう。

もやしのように生白い私に、太陽は似合わない。

月の光に照らされるくらいが丁度良い。思えば私は昔から

夜が好きであった。夏休みなどに旅行へ行く時は夜中に

出発する。暗い中車に荷物を積み、空いた道を車が延々と走る。

道路を照らすオレンジ色の光が流れていくのを、私は窓に

はり付いて眺めていたものである。

あの頃が一番幸せであったのかも知れない。

フェリーから眺める朝陽。小さな頃から不眠気味な私にとって

海を滑る船から眺める太陽が今でも脳裏に焼き付いている。




夏の暑さから酷く話が逸れてしまったが、摂食障害についての

話に戻すと、『面倒臭い』としか

今は思えない。心に何か足らないから、心が寂しいと叫んでいる

から、心が哀しいと、苦しいと叫んでいるから、その声を

抑えつける為に過食嘔吐へと走ってしまうのであろう。

茹だるような暑さの中、私は毎日相変わらず何も変化の無い

生活を送る。今出来る事はこれくらいである。

生きている限り、今の所は摂食障害からは離れられない。

原因は必死で探した。思い当たる事も沢山あった。

しかしそれが究明されたとしても、症状が止む事は無い。




ゆっくりやっていこう。これだけしか出来ない。

コメント

ミルク
ミルク
2006年7月27日20:44

ナノさん、こんばんわ!

お加減はどうですか?

確かに生きる事は辛苦の連続ですね。
将来や現状を考えると本当に面倒になってしまいます。
でも、きっとこの辛苦にも意味はあるのだと思います。
意味など考えなくてもいいのです。

ただゆっくりと毎日を送り、日々を重ねることで
意味が分かるときが来ると思います。

私は最近、食べれて寝れたら満足するようにしてます。
三日眠れず一週間何も食べれずに居た頃を
思えば、それができます。

生きていればまだゲームセットではありません。
生きてさえ居れば、いくらでも可能性があると思うのです。

私も最近は重くなりがちですが・・
生きてる今に感謝できるようになりたいと思ってます。

また偉そうな事を書いてごめんなさい。
でも、趣味も楽しみもない私にはそれくらいしか
ないのです。

とりあえず一日を繋いでいきましょうね。

ナノ
ナノ
2006年7月28日19:25

☆☆ミルクさんへ☆☆

ミルクさん、こんばんは。コメントありがとうございます!
何時も励ましのお言葉をかけてくださり、感謝しています。
力が湧きます^^

そうですね・・・将来の事やこの苦しい現状を思うと正しく
面倒臭くなって放り投げたくなってしまいますね。
そんな中で今を生きることに一生懸命になれば、
後悔もしないで済むかもしれません。私は後悔の連続ですが^^;

ミルクさんは凄くつらい時期があったのですね・・・。3日も
眠れず1週間食べられないとなったら弱ってしまいますし
それ程心身が限界を訴えていたのかも知れませんね。

感謝して生きる事。これに尽きますね。
1人では生きていかれないのですから・・・。

ゆっくりやっていきましょうね^^