一日、自分で組み立てた通りのスケジュールをこなさないと、

不安感が募ってくる。此れはきっと強迫性障害の所為であろうと

考える。




理想的な私のスケジュールは、午前中は絶対に眠り続けて、

14時半頃起床する。すぐにシャワーを浴び、さっぱりした心で

髪の毛を乾かして、お下げ髪にする。そして日中薬を服用して、

ソイラテを少しずつ飲みながら一服し、読書に耽る。

その後はずっとミネラルウォーターを飲み飲み氷を齧り、

スーパーへ行くまでの時間を過ごす。




この通り過ごせたら、拒食を達成できた事と読書ができた事に

満足してゆったりとした心でスーパーへの道程も足取りが軽い。




しかし今日は酷かった。

夜中の過食時、自分の部屋に食べ物を運んでいる時に、

足を滑らせて転び左肘を強打し、身体も強かに床にぶつけた。

一瞬頭の中で星が弾けて何が何だか分からなかった。

最近こうして自分の身体の均衡を失い、物にぶつかったり、

何も無いところで躓いたり、今回の様に滑って転んだりと

おかしくなってきている。多分痩せた事で筋力が衰えて、自分を

支える事が上手くいかなくなってきているのであろう。




夜中の過食嘔吐は壮絶である。手に負えない。

我慢しようとしても出来ない。しんどいから、疲れているから

夜中に食べる事なんて止めようと思っても、



『食べなきゃ駄目だ。心の穴を塞ぐのだ』



という悪魔の言葉が囁きかけて、言う通りにせざるを得ない。

この『心の穴』とは一体何なのか・・・。

その穴から聴こえてくるのは、『寂しい、悲しい、苦しい』

と言うものである。まるでそれを食べ物で塞いで自分の感覚を

麻痺させようとする為に過食、そして嘔吐しているようである。




今の私には此れが普通となってきている。この病気でない人と

比べても何にもならないと分かっているが、正直な所、

普通に「いただきます」と食べ、「ごちそうさまでした」と

言える人がとても輝いて見える。


今や私は固形物を全く食べられなくなったのである。食べたら即

過食嘔吐に繋がるからである。




命を繋ぐのには、『食べる』と言う行為

必要不可欠なことであろう。しかし私はそれに障害

きたしている。勿論、一般的に普通といわれている生活も

出来ないし、どんどん追い詰められる。しかし、どんなに

頑張っても『食べる行為』に物凄く恐怖を覚える。




本当は過食をしている間も恐怖なのである。食べている時から

身体はその栄養を吸収しているのであるから・・・。

でもそうして私は生きていられる・・・。




閑話休題。

今の私には、『母の存在』が必要不可欠である。

とても温かく大きく優しい。子どもの頃は鬼のような顔をして

私を叱責、殴打していたが、今は本当に優しく心配して

くれている。今の母の姿こそ、本物の姿であると強く感じる。

温かく思い遣りに溢れて、私の事を気にかけてくれる。

子どもの頃そうでなかった分を今、取り戻しているようである。

少し前までは私がとても苦しくて縮こまっている時、

優しく抱き締めてくれても何処かに恐怖と抵抗感があった。

だからとてもぎこちなかった。しかし、今はその母の体温を

温もりを、抱き締めてもらった時に素直に受け容れられる。




親不孝な事だけはしたくない。こんなに思ってくれているので

あるから・・・。だから母が生きている間は自棄を起こして

大量に薬を飲んだり、自殺行為をしたりする事は無いであろう。

しかし母を喪った時、自分がどうなるか分からない。

きっと寂しくて生きていられなくて後を追うであろうと予測が

つく。だから今、自分の人生を生きている訳ではなく、母に

安心してもらう為に息を繋げて生きているのである。




私は本当の所、絶望の淵に立っている。

差し伸べてくれる手をも掴めそうに無い。

しかしそんなギリギリの状態で母は私を愛してくれている事

だけは強く感じる。そして此処で出会えた皆様の優しい

コメントを拝読する度に今生きている事は必然なのだ

感じられる。




前を向いて突き進む事はできないが、ゆっくり一歩ずつ進んだり

後退したりを続けながら、生きていられたら今はそれで

満足である。

コメント

ミルク
ミルク
2006年6月10日22:59

ナノさん、こんばんわ。

コメントありがとう。とても嬉しかったです。

私はいつもなぜか焦燥感があり、「これで満足」
という事を知らないようです。
今の自分を許し、立ち止まる事を知らず
前に進めない自分を責めてしまうのです。

愚痴ってしまってすみません。
私も今、壁にぶちあたっています。
ですから、ナノさんの絶望の淵という心境が
良く分かります。
私も親不孝だけはしたくありません。
変な話、万が一死んだら保険金は母親が受け取りになってます。
ナノさんは本当に強い方だと尊敬します。
私はギリギリ思いとどまってますが、何度も
死のうと思い親に心配をかけてます。

ナノさんよりお姉さんなのに情けないですね・・。
少し満足する、感謝する心を見つめなおしたいです。

転ばれたとの事ですが、身体は大丈夫ですか?
お大事にしてくださいね。

ナノ
ナノ
2006年6月11日19:53

☆☆ミルクさんへ☆☆

ミルクさん、こんばんは。こちらこそ、いつもコメントを
ありがとうございます。嬉しいです^^

焦燥感・・・分かります。そうなんですよね。此れじゃ駄目
なのでは・・・とか、もっともっとやらねば・・・等落ち着けない
のですよね。そして自分のことを許して立ち止まる事も、
その焦燥感の所為で出来ないんですよね・・・。

本当はそんなに焦る事は無いと分かっているのですが、
置いてけぼりにされる気がして呆然としてしまいます。

今壁にぶち当たっているとの事・・・苦しいですね。
打破できないもどかしさ、辛さが伝わってきます。

私はそんなに強くないですよ^^;いつも母は私がお薬を
飲みすぎたんじゃないか、飲みすぎて死のうとするのでは
ないかと心配ばかりかけています。かなりショックな事が
あったら、実際お薬に手を伸ばしてしまう自分も居ます・・・。

ミルクさんは情けない事なんてないですよ。
凄く頑張ってらっしゃいます。負けないようにと・・・。
唯力を抜く事が出来たら、そして休息を得られたらと
願って止みません。

感謝の気持ちは大切ですね。驕りたかぶらず、謙虚な気持ち
を大切にして、ミルクさんのペースで前を向けると
良いですね。

どうかご無理はなさらないで下さい。