久し振りに見上げる空は、余りにも青く青く瞳に沁みる様
であった。寒くも無く、暑くも無い。自分に纏わりつく柵など
忘れて、太陽がやや傾きかける前に玄関の扉を開け、
空を仰いだ。雲ひとつ無い快晴。私の心の中は物凄く曇っていて
今にも土砂降りの雨が降りそうなのに反して、私の目に映る空は
ただただ明るい温もりを携えた太陽が誇らしげに照らしている。
私は胸いっぱい春の昼下がりに漂う空気を吸い込んだ。
まるで心が透くような想いがした。
一瞬、自分が病気であるということを忘れていられた。
昼間の内に干されていたお蒲団は太陽の匂いがした。
私は顔を埋め、とてもとても懐かしい感じを覚えた。
そうして思考は自分の内側へと向かう。何でこんな病気に
罹ってしまったのか。何処で道を踏み外したのか。
幾ら考えを廻らせたとしても、答えなど何処にも無い。
そして私には『自分が無い』。
特記するような趣味など無いし、自分はこういう人間だという
確立したものなど皆無である。毎日毎日、病気と言う悪魔と
対峙して必死に生き長らえている様な状態である自分・・・。
一瞬でも気を抜けば、うつ病に因る症状が身体を支配して
虚無感と空虚感と、死への願いが増幅くしていくのである。
全く何とも言い表せない身体症状に悩まされる。
そして毎時毎分摂食障害が付きまとう。
根深い所にあるこの病気は簡単に拭えない感情は次から次へと
私を責め続ける。
日中は飲み物だけで過ごさねばならない。
夜になれば2回の過食嘔吐をせねばならない。
胃に入れたものは全て吐き出さねばならないetc...
この呪縛は容易に解けない。これこそが私の病気の根源にある
ものだから・・・。
私には『自分が無い』というのは、この病気こそが自分を物語る
ものであるからであろう。自分の全てが病気と言うものに
支配されていて、それ故に右往左往する。症状が出始めたら
落ち着いて自然の温もり、果てしない大きくて優しい力を
感じ取るアンテナは折れてしまい、目の前に現れるのは
砂嵐だけである。頭の中に幻聴が響き、立つ度に
貧血に因って目の前が真っ暗になったり起立性低血圧による
眩暈と立ち眩みが襲ってくる。そして夜になれば無我夢中で
食べ物を詰め込む自分。余りにも醜くて目を背けたくなるが、
これが現実なのだと言い聞かせるしか術はない。
今日もまた過食嘔吐が今か今かと待ち受けている。
強迫性障害は、妥協を許さない。だから
やらねばならない事として脳にインプットされて
いるのである。
麗らかな午後、あんなに自然の温もりを感じ、太陽の眩しさを
目に焼きつけ自然の壮大さを胸いっぱい吸い込んだのに、
それが全てリセットされてしまって、忽ち『病を患った自分』に
引き戻される。「見たくない」と目を逸らしても、
何処を向いても、病気に侵された自分がいる。
兎に角母を悲しませない為には生き続けるしかない。
胸にどんな傷を負ってしまおうとも、母の為、祖父母の為
私が出来るのは息を繋ぎ生き続けると言うことであると、
今日改めて確信した。
であった。寒くも無く、暑くも無い。自分に纏わりつく柵など
忘れて、太陽がやや傾きかける前に玄関の扉を開け、
空を仰いだ。雲ひとつ無い快晴。私の心の中は物凄く曇っていて
今にも土砂降りの雨が降りそうなのに反して、私の目に映る空は
ただただ明るい温もりを携えた太陽が誇らしげに照らしている。
私は胸いっぱい春の昼下がりに漂う空気を吸い込んだ。
まるで心が透くような想いがした。
一瞬、自分が病気であるということを忘れていられた。
昼間の内に干されていたお蒲団は太陽の匂いがした。
私は顔を埋め、とてもとても懐かしい感じを覚えた。
そうして思考は自分の内側へと向かう。何でこんな病気に
罹ってしまったのか。何処で道を踏み外したのか。
幾ら考えを廻らせたとしても、答えなど何処にも無い。
そして私には『自分が無い』。
特記するような趣味など無いし、自分はこういう人間だという
確立したものなど皆無である。毎日毎日、病気と言う悪魔と
対峙して必死に生き長らえている様な状態である自分・・・。
一瞬でも気を抜けば、うつ病に因る症状が身体を支配して
虚無感と空虚感と、死への願いが増幅くしていくのである。
全く何とも言い表せない身体症状に悩まされる。
そして毎時毎分摂食障害が付きまとう。
根深い所にあるこの病気は簡単に拭えない感情は次から次へと
私を責め続ける。
日中は飲み物だけで過ごさねばならない。
夜になれば2回の過食嘔吐をせねばならない。
胃に入れたものは全て吐き出さねばならないetc...
この呪縛は容易に解けない。これこそが私の病気の根源にある
ものだから・・・。
私には『自分が無い』というのは、この病気こそが自分を物語る
ものであるからであろう。自分の全てが病気と言うものに
支配されていて、それ故に右往左往する。症状が出始めたら
落ち着いて自然の温もり、果てしない大きくて優しい力を
感じ取るアンテナは折れてしまい、目の前に現れるのは
砂嵐だけである。頭の中に幻聴が響き、立つ度に
貧血に因って目の前が真っ暗になったり起立性低血圧による
眩暈と立ち眩みが襲ってくる。そして夜になれば無我夢中で
食べ物を詰め込む自分。余りにも醜くて目を背けたくなるが、
これが現実なのだと言い聞かせるしか術はない。
今日もまた過食嘔吐が今か今かと待ち受けている。
強迫性障害は、妥協を許さない。だから
やらねばならない事として脳にインプットされて
いるのである。
麗らかな午後、あんなに自然の温もりを感じ、太陽の眩しさを
目に焼きつけ自然の壮大さを胸いっぱい吸い込んだのに、
それが全てリセットされてしまって、忽ち『病を患った自分』に
引き戻される。「見たくない」と目を逸らしても、
何処を向いても、病気に侵された自分がいる。
兎に角母を悲しませない為には生き続けるしかない。
胸にどんな傷を負ってしまおうとも、母の為、祖父母の為
私が出来るのは息を繋ぎ生き続けると言うことであると、
今日改めて確信した。
コメント
私はナノさんは自分を持っている人だとおもいますよ。
私にたくさんのコメントやこの日記にしてもメッセージが込められているからです。心のない人は 優しくできません。人の痛みを知らない人は 自分がかわいいので誰かのために生きようとしません。でもナノさんは 辛い中でも生きようとがんばって毎日を過ごしています。自分とも向きあっています。それはすごいことです。そしてそれは自分の意思でがんばっていることです。
ナノさんの中にある苦しみはナノさんを監視して離さないで妥協を許さないけど いつかこの鎖を解いて生きてほしいです。
ナノさんがゆっくりでも病気がよくなりますように・・・
神様 どうか お願いします・・・
yuyuさんの仰っている事と被ってしまいますが、
ナノさんはたった一つのオリジナルですよ。
自分が無いなんて事はありませんよ。大切にしてあげて下さい^^
そして自分を責めないで下さい。
ナノさんの病気に至るまでの経緯というか幼少時代や
社会人になってからの出来事を考えれば、むしろナノさんは
被害者ですよ。
本当にその若さで悲しいことです。
でも、鬱は必ず治ります。それは私も信じてる唯一の希望です。
過食嘔吐が早く良い方向へ行くといいですね・・。
私もそれを願ってやみません。
yuyuさん、こんばんは。温かいコメントをありがとうございます。
yuyuさんの励ましのお言葉が胸に染み渡りました。
そうですね・・・病気と頑張って闘っている自分こそが自分
なのかもしれません。ただ昔から臨機応変が出来ないので
妥協を許せないという事は大きな枷となっています。
分かっているのに解けないんですよね・・・。
私の事を思っていただき感謝の念が尽きません。
本当にありがとうございます。
ミルクさん、こんばんは。優しいコメントをありがとうございます。
幼少期からの自分を振り返ってみれば、どこにも
『救いの手』というものがありませんでした。そこら辺も
自分の病気と繋がっているのかなと感じています。
鬱は必ず治るというミルクさんのお言葉がとても心強く
感じます。私の事を思って下さり、本当に感謝しています。
ミルクさんも病気が良い方へと向かっていくと良いですね^^