此処の所、睡眠はたっぷり取れていると感じる。

目覚めた時、現実に引き戻されそれを突き付けられるというのは

うんざりとしてしまうのであるが・・・。




徐にカーテンを開き窓を開け放った。すると心地良い風が

身体を撫でていった。昨日から黄砂がとんでいるらしいが、

ざらざらとした感触は無く、清々しい気持ちになった。

しかし此処からまた『〜ねばならない1日』が始まる

と思うと、些か沈鬱な気持ちになる。1分1秒刻みで毎日

同じ事をやらねばならないとまでは規制していないが、大まかに

時間を区切り、その間に成すべき事をやれば何とか苦しい現実を

やり過ごせる。しかしそんな毎日にうんざりしているのは

否めない。




私の生活は『摂食障害』が基礎となっている。

1口でも食べ物を口にするとそれは必ず過食そして嘔吐へと

繋がる。日中からそんな事をしてしまえば1日のスケジュールが

大幅に狂ってくる。だから拒食状態でいるしかないのである。

そういった制限を自らどんどん増やしていってしまうのである。




唯一飲み物だけは許せるので只管ミネラルウォーターを飲む。

そしてタバコを吸っていれば空腹を感じない。しかし今日の

ように暖かい日でも、氷をガリガリと齧って食べているので

身体が冷えて仕方が無い。だから未だヒーターは活躍している。




比較的心が安定していたので、読書に耽る事ができた。

今主に読んでいるのは乃南アサ著の本が多い。乱読気味なので

一度に何冊か並行して読む。幾ら調子が良いと思っていても、

心の底では抑うつ状態が蠢いているので、十数ページ読むと

集中力が途切れて、休憩しなければならない。

1年前、もう少し元気だった頃は、集中力など途切れる事なく、

一度読み始めたらキリの良い所まで何十ページも読めていたので

改めて病気である事実を痛感する。




そして夜になると『過食嘔吐』が待ち受けている。

どうにか避けて通る道はないかと頭を働かせるが、どうやら

この『過食嘔吐』という行為で精神の均衡を図っている部分が

ある為にやらねばならないようである。




夕方、過食食材を買いに外に出た時、本当に気持ちの良い風が

私を撫ですり抜けていった。強い風に吹かれていると、何だか

心の中のもやもやまで吹き飛ばしてくれるようで心地良い。

だから今日は少し遠回りをしてみた。風に吹かれてマイペースに

歩いていると、小学生の頃を想起する。習い事だらけで学校から

帰っても余り遊ぶ時間が無かったが、ピアノや塾、算盤を習った

後の帰り道、家々から夕飯の匂いが漂っていた。カレーを煮る

香りやお魚を焼く匂い。そんな生活の匂いがお気に入りだった。

鼻から大きく息を吸い、家へ帰ったらまた些細な事で叱られ

殴打される事も忘れることが出来る瞬間でもあった。

母は本当に私の事を思い愛を以って躾としての殴打であったと

感じられる。

しかし父は妹・弟に甘く、私にだけ汚い言葉を吐き、罵倒し厭味

を並べ立てた。

そんな事を思い出しながらスーパーへ向かったが、結構強い風が

吹いていたので、それに乗せて嫌な思いでも一緒に吹き飛ばして

しまいたかった。今こうして綴っているという事は余り上手く

いかなかったのであろうが、幾分落ち着いた心持ちである。




毎晩の過食嘔吐は本当に酷い。苦しい。しかし誰に助けを

求めても、これだけはどうしようもない事である。また、

うつ病の苦しみにしたって、訴えた所で緩和される事は少ない。

PTSDとかトラウマとか、忘れてしまい事は沢山沢山あるのに

心に深く爪あとを残し続けて居座っている感覚は否めない。




明日はどんな日になるのであろう。PMSの症状が酷くならない

事を祈るしかないが、これも自分で調整できるものではないので

辛く苦しい1日になるのかも知れない。だからこそ、ゆっくりと

心行くまで昏々と眠り続けたいと願うのである。




心の波が荒くれた状態にならないように、強迫の症状が

出て来たら、ゆっくり深呼吸をして少しでも落ち着いた1日を

過ごしたいものである。

コメント

yuyu
yuyu
2006年4月20日1:36

ナノさんのトラウマやPTSDは家族からはじまっていることが少しずつ理解できます。私は自分の家族さえ遠慮します。母や父はきっとそんなことは 微塵も感じていないとおもいますが・・・結婚して新しい家族のことで悩みつづけて鬱になってしまったので 敏感になってしまいます。ナノさんもまた 一番大切な家族からの愛やいろんなできごとで 傷つき自分の生きたい生き方ができなくなってしまったのですね。

でも どこかで自分の過去と対決しなければなりません。私もです。過去とは過ぎ去ったもの・・・もう縛られる必要はないのに どうして過去は今を未来を暗闇へと追いやろうとするのでしょう・・・ナノさんの日記を毎日読ませてもらって毎日考えてます。自分に自答しながらそして ナノさんになにかメッセージを送りたいと考えながらキーをたたきます。

本当は一番簡単なこと・・・・・

それは 忘れること 思い出さないこと・・・

子供のころなら簡単にできたことなのに 大人になるとどうしてこんなに頭がかたくなるのかなぁ・・・・

風でほんとうに吹き飛んでしまったら・・・
明日はどんなに素敵な一日だろう・・・

硬い箱にかぎかけて いらない思い出全部おしこんで
深い深い海のそこに沈めましょう・・・誰にも気づかれないように・・・・誰にも見られないように・・・そして 誰もそれを開けませんように・・・

ナノ
ナノ
2006年4月20日19:26

☆☆yuyuさんへ☆☆

yuyuさん、いつもコメントありがとうございます♪

yuyuさんの仰る通り、過去の事が大きな傷となって今、
摂食障害やうつ病を含む様々な病気を併発しているのだと
感じています。今言えるのは、
『子どもの頃、親に普通に愛されたかった』という一言に
尽きますね。

過去の傷を堅い箱に鍵をかけ、心の奥底に仕舞っていた
時期はもう終わってしまいました。精神科に通い、
カウンセリングを受ける事によって、それらの傷を消化、
昇華させる時が来ているのだと思います。しかしこの作業は
途轍もなく胸が痛み苦しいです。

本当に風に乗せて吹き飛ばしてしまいたい事由ばかり
ですが、敢えて私は向き合おうと思います。

でも、yuyuさんの意見はとても参考になりました。
苦しくなったらyuyuさんの仰る通り固くなってしまった
頭を柔軟にして、ゆるりゆるりと過ごしていければと
感じます。