自分の心は両極端に動いている。それはまるで振り子の様に

極端から極端へと引き裂かれそうな程に・・・。

自分の脳は支配されている。それは逃げ道の無い一本道で何かに

追い掛けられているかのように・・・。




これらは精神医学で言う強迫性障害である。最早過食嘔吐も

強迫行為であるとされている。




主治医である精神科医やカウンセラーは、この行為に理解を

示していて下さっていて、無理矢理止めるような事は言わない。

しかしカウンセラーは臨床心理士であるので、精神科医とはまた

違った視点から私の事を見て下さっている。

だからカウンセラーは、私が1日に8〜9回過食嘔吐を繰り返し

ていた時、「少し過食嘔吐の回数を減らしてみませんか?こんな

苦しい事を繰り返していると、自分の事を考える時間が持てない

でしょう」と仰った。

家庭環境が落ち着いていくにつれて過食嘔吐の頻度は大幅に

減少した。それによって自分と向き合う時間は増え、どんな思い

で何を感じているかを自分で分析できるようになった。しかし、

その分自分の醜い部分・卑怯な部分・汚い部分を真正面から

受け止めなくてはならなくなり、




「なんて私は最低な人間なんだ。生きている価値も無い」




と強く思うようになった。




摂食障害は病気であり、気の持ちようだとか我慢が足りないとか

そういう次元ではないという事を知らない人が多い。

病気に理解の無い人が、「食べ物を無駄にして最低だ」と罵る

のは致し方ないことであろう。

しかし私の心を支配している強迫神経症は、それらの言葉は

左から右へと筒抜けて強迫観念に覆われ強迫行為に流される。




本当は「食べ物なんて見たくない」

     「沢山食べて吐く事なんてやりたくない」


と心の底から思っている。「もうたくさんだ」

と食傷気味である。でも、根本にある病の源を癒さない限り、

毎日毎晩この様な行為を繰り返すのであろう。




私は、中途半端で何かを放っておく事を難しく感じる。

例えばシンクに使用した食器が溜まっていると、嘔吐後で

どんなにしんどくてぐったりしていても、全て綺麗に洗わないと

気が済まない。そして部屋は本や書物で溢れていて、リキュール

や蒸留酒の瓶もあり、はっきり言って「綺麗な部屋」では無い。

けれども一旦片付け始めると、何時間もかかって完璧に片付け

てしまう・・・身体が疲れてしんどくても。




どこまで病気に支配され、それに振り回されなくてはならない

のか、加減というものがわからないでいる。其処にはきっと

元からある『完璧主義』も関係しているのであろう。




今日の電話診察では、やはり『自然の力』

が私に大いに関係している事を思い知らされた。

服用しているお薬は、殆どが生理不順にしたり生理が止まったり

する副作用のあるものである。しかも摂食障害により体重が減少

しているからいつ止まるか判らないものでもある。しかし

2月にこなかっただけで、今月は激しい痛みを伴ってやって

きた。其処にどういう意味があるのか、普通ならこの体型で

月経がやってくる事は不可思議な事だとされている。だから

自分に何らかの大自然の力が働いているのだと感じている。




最近の私は、自分の為でなく母の為に生きている様なもので

ある。もしも自分のお腹を痛めて産んだ子どもが自分より先に

自殺して死んでしまったら、悲しみは想像をはるかに超える程の

ものとなり、大きな心の傷となるであろう。そして妹・弟、

祖父・祖母・親戚をも傷つけてしまう。だからこの病気で苦しみ

母を悲しませていて、それ以上傷つける事などあったらとんでも

ない非情な人間として終わってしまうと感じる。

周りをこれ以上傷つけないように、私は死ぬほど苦しい病気の

症状を生きている。

死ぬことも許されない。今朝方眠る前、無性に悲しくなって

腕を強く噛んだ。4〜5歳の頃、私を置いて妹と父母が出掛けて

しまい、1人家で寂しい思いをした覚えがある。その時も歯型が

くっきり付き血が滲み出る程腕を噛んでいた。思えば最初の自傷

がそれであろう。

今は母と2人で暮らしているが、部屋は離れているので会話を

したくてもその機会が少ない。だから無性に虚しく寂しくなって

しまう自分を感じる。




いい歳をして1人で寂しいなんて阿保だ




とも思うが、今まで無かった感情なので少し戸惑っている。




そして最近、発泡酒等のお酒を飲んでも酔えなくなった。今まで

なら少しだけ気分が楽になり、身体の凝りも解れていた。しかし

今は何だか心が沈み行くようである。

また、TVを観て面白くて笑って「あぁ、笑ってる。今日は調子

いいのかな」と思っても、次の瞬間不意に殴り倒されたかの様に

そのまま奈落の底へ突き落とされたかのように抑うつ状態に

なってしまう。




私に今出来るのは、強迫行為による過食嘔吐に流され苦しみ

ながらも、母の為に息を繋げて生き延びることだけである。

コメント

紫音
かぐら
2006年3月18日23:20

今日病院で私も言われましたよ。自然の力を利用してみるのもいいんじゃない?って。外にでてごらん風も気持ちいいよ。ってね。確かに鬱のどん底にいるときははいあがる気もおこらない・・・辛いよね。でもどん底でも少しずつ登って行こうと思ってます。どれだけかかるか分らないけれど少しずつ這い上がってみようと思います。ナノさんもちょっとずつ暗い底から這い上がってみましょうよ、ね?^^     紫音より

ナノ
ナノ
2006年3月19日19:37

☆☆紫音さんへ☆☆

紫音さん、こんばんは。調子は如何でしょうか。

そうですね、春が近付いてきていて、自然の大きな力を感じる時期です。凄く落ち込んでいると、外に出る気力さえ湧きませんが、ちょっと外に出て気持ちの良い風を感じ、春の空気を胸いっぱい吸い込んだら清々しいでしょうね。

励ましのお言葉、ありがとうございます。私もいつかはどん底から抜け出せると希望を持ちたいものです。