お薬をきちんと服用したら、過食衝動に襲われないで済む。

しかし眠気が強く、日がな一日何をしていたか憶えていない。

意識もぼんやりとしていて、希死念慮さえ忘れている。

自分に向き合う事も無く、唯時間が経過していくのを感じた。



しかし、自分と向き合って幾ら悩み考えても、ろくな事を

思い付かない。

私の病は快方へ向かう気配すら見せず、どんどん酷くなる。

夜に行う過食嘔吐の苦しみ、それをやらないでいるには

どうしたらいいのか、全くその術を思い付かない。



自業自得であるがこの苦しさは地獄のようである。



一度悩み始めるとどんどん底無し沼に沈んでいく感じがする。

埒が明かないのである。

うつ病とは、こんなにも苦しいものなのかと改めて痛感する。

やる気が出ない、やらねばならない事も出来ない、全てが

重苦しい。気の持ちようだとか、気合だとか未だ言っている人も

居るが、心が余りにも重すぎてその作業すら出来ないのである。



夜、唯一楽しみにしているのが、発泡酒を飲む瞬間である。

今日新発売の[○熟]という発泡酒。酒屋のおばちゃんが

「これは美味しかったよ。」との情報を教えてくれた。

もうスーパーも酒屋も常連なので、顔は覚えられている・・・。



今飲んでみたが、確かにどの発泡酒より味が濃いというか、

香り高い。人それぞれ味の感じ方は違うので皆が皆「美味い」と

感じる事は無いであろうが、明日もまた購入してみようと思う。



アルコールを飲んでいる間、過食はしない。こうやって日記を

綴っている時も、過食嘔吐からは遠ざかっている。

しかし22時を迎える辺りから「食べたい!!」という気持ちが

何処からともなく湧いてきて、結局過食を始めてしまう。

毎晩毎晩、本当にうんざりする。

お酒に酔ったまま眠れてしまえばどんなに楽だろう。

でも、結局はこのお酒のカロリーが気になって排出したいと

思ってしまう。



話は変わって、先週祖母に教えてもらった健康法を今も

ちゃんとやり続けている。それに関する本も貰って読みながら

やっている。この療法は免疫力を高め、具合の悪い所を

徐々に良くして行くという作用がある。開始して明日で一週間に

なるが、リラックス効果がある。そして何故かお腹が空く。

きっと、身体の状態を正常に持っていこうとするからであろうと

思うが、この空腹と闘うのがちょっと辛い。

「1口だけ」と思って何か食してしまうと即過食に繋がる私に

とっては苦しいものである。しかし、徐々に冷え性も改善され、

胃痛が出てもゆっくりその療法を行う事で徐々に緩和される。

本当、祖母に感謝している。



昼間は悩まなくて済んだ自分の病気も、夜になればその現実を

突き付けられる。酷く苦しい事は解っているのに、やってしまう

過食嘔吐。

しかし、幾らやりたくないと思っていても、自分の心にある

根源の問題が解決されない限り、回数が減ったり無くなったり

する事は無いであろう。



11年も続けている過食嘔吐。幾らやり方は慣れてきている

とは言えども苦しい事には変わりない。

私が酷いうつで外に出られない程塞ぎ込んでいても、食材だけは

無理を押して購入しに行く。いい加減嫌になってくる。



この病気は幾ら焦った所で治癒へ向かう事など決して無いが、

「ゆっくりと・・・」と思ってもいつになっても良くなったという

兆候を見せない。この情けない状態を晒して生きている。



けれども、1人ではもうとっくに自殺していたであろう。

苦しい時にこそ、母の存在を大きく感じ、主治医やカウンセラー

の言葉の力が身に沁みる。



真っ暗闇を彷徨っている私にも、いつか光差す道が見える事、

それだけを望んで只管生きていくしかないのであろう。

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