きっと、過去には沢山楽しい事や嬉しい事を経験してきた筈

である。けれども何故か余り憶えていない。辛い事や苦しい事を

もっともっと沢山経験してきたからなのかも知れない。



他人からしてみれば、「何だそんな事で」と言うような小さな

辛い事でも、柔で脆弱な心は直ぐに傷だらけになってしまう。

小さな頃から、特に父親と嬉しい約束などをしてぬか喜び

させられ、悉く破られてきたからであろうか。最初から期待など

しなければ、絶望の淵に立った時それほどショックの差が大きく

ならないと悟った。だから、希望を持つなんていう事は止めて

しまった。



理想としては、小さな喜びや楽しみを見つけてそれを心に留め

糧にして生きていければ良いと思う。しかし毎日苦しい事を

自業自得に繰り返して、周りの事が殆ど見えなくなって

きてしまっている。

辛苦ばかりが積み重なり、そうして生きて行くのが嫌になる。



不幸に酔い痴れて悲劇のヒロインぶっている様な自分にとても

嫌悪感を覚える。でも、【うつ病】は容赦ない。



人が普通に何気なくやっている事すらできない。身体が動かない

から、外出する事も辛い。全てが色褪せて見える。何にも興味を

持てない。大好きだった読書すら1ページも読むと頭が

痛くなる。目覚めてからひがな1日只管水を飲み氷を食べ、

沸々と湧き出る苛立ちをお薬で抑え虚ろに過ごす。



きっとその1日の中に、何か嬉しかった事はあるのかも

知れない。多分沢山散りばめられているであろう。けれども

それらを拾う事が出来ない。見落としてしまう。



気付けば1日中笑う事無く過ごす事もある。人との関わりを

持っていないから。唯一母と会話をして少し微笑む位である。



普通の人のように過ごしたいと心から思う。



しかし、私は根本的な普通の人が出来ている『普通の食事』が

できない。この摂食障害の為にあらゆる事が犠牲になっている。



頭の中は、痩せる事・太らないようにする事・太る事への恐怖で

一杯になっていたり、何も考えられない抑うつ状態に陥って

しまっていたりする。



謂わば摂食障害特有の思考も自業自得であるが、生い立ちを

辿れば、その様な思考に陥ってしまう事も当然であると言える。




今日は、少しだけ過食衝動が出てきたが[沢山食べて吐く]と言う

行為がとても面倒臭く感じたので、回避できた。

言うなれば【うつ】の勝ちであろうか。



【摂食障害】と【うつ】は心の中で激しく闘っている。

【うつ】の症状は、何らかの大きな力に因って、身体を動かなく

させていると言う。それは、身体を休めさせる為に。

その波に飲み込まれてしまえば、苦しい過食嘔吐をしなくて

済む。だけど、抑うつ状態は酷く心を沈ませて、未来は全て

絶望に彩られる。自分はもう駄目だ、生きていても仕様が無いと

そう言った思いに駆られ自殺が頭を過ぎる。



TVを観ているとグルメリポーターががつがつと美味しそうな

名物料理を食べている。若くて細い女性タレントも何も厭わず

ばくばくと食べる。どうして太らないのであろう、あんなに

食べて太る事は恐くないのであろうかと不思議に思う。



私は自分に制限ばかりを課している。「水は2リットル以上

飲まなければならない」「14時半にはシャワーを浴びて

その後薬を服用し、栄養補給の為にスープを飲まなければ

ならない」等、まだまだ沢山ある。強迫神経症の所為だと

解っていて、それがとても馬鹿馬鹿しい制約だとも解っていても

止められない。



今日で、24歳が終わる。この1年は病気が一段と悪化した。

それだけが強く心に残った。明日から25歳になるが、一体

どんな1年になるのであろうか。まだまだ【うつ】は悪化する

と主治医のお墨付きであるが、これ以上苦しいのはもう本当に

耐え難い。



どうにか自分のペースと言うものを掴み、無理をしすぎず、

病が少しでも寛解へと向かっていく事を願って止まない。

コメント

紫音
かぐら
2006年2月6日11:21

私もそう思います。少しでもいい方向へ進まないものかと。
昨日もらった睡眠薬をもらったやつで寝てみたがなんと1時間おきに起きてしまう。薬的には睡眠を持続させる効果が高いのにどういうことだろう?まだ慣れてないからかな。寝つきはだいぶよくなったが十分な睡眠がとれていないようだ。昼寝してもゆめばかりみている。それも昔の夢・・・自分を殺す夢・・・さすがに起きたときはドヨーンとして仕方がない。

ナノさん明日がお誕生日なんですね。明日私が来られるかどうか定かではないので一足早く
【お誕生日おめでとう♪ナノさんにとっていい年になりますように・・・・心からの願いです】

いつになれば治ったといえるのか、いつになれば常人のようにうごけるのか・・・計り知れない不安が毎日頭をよぎります。
こんなんだったら死んだほうがましだともう一人の自分が私を責めてしまう。辛いですね。お互い苦しみを分かちあって支えあって一歩一歩進んで生きましょう。ナノさんが立ち止まったならいっしょに立ち止まって待ちますよ。

生きること頑張ってみましょうね。     紫音でした

ナノ
ナノ
2006年2月6日20:34

☆★紫音さんへ★☆

紫音さん、こんばんは。コメントありがとうございます!

お薬は人によって合う・合わないがありますよね。長期型の睡眠薬でも効かずに断眠してしまうのは辛い事ですね。そして昼間とても眠くなるんですよね。私も経験があります。それに見る夢が悪夢だったりすると本当気が滅入りますよね。

お誕生日のこと、お祝いのお言葉ありがとうございます♪♪
紫音さんの気持ちがとても嬉しいです。

この病気はどういう状態になれば「治癒した」と言えるのか解りませんよね。せめて普通の人のように生活してみたいと羨ましく思ってしまいます。そして何時まで続くのかと思うとうんざりしてしまいます。

でも、少しずつがポイントですね。お互い進んだり、待ってみたりそう提案してくださってとてもありがたいと思っています。

病気に負けて死ぬことは悔しいですからね・・・。もう少し頑張ってみようかなと思います。