最近想う事の中に、やはりお薬を飲んでいる時と飲んでいない時
との感情の差が激しいことである。


ちゃんと処方量規則正しく飲んでいれば、日中過食衝動に
襲われる事もない。比較的落ち着いた心持ちで、所謂休養できて
いる状態である。


もっと落ち着いていれば、居眠りをして心身共に休められるが、
元々心が波立っていたらそれは出来ない。漫然と画面を変えて
いくTVを眺めるだけになる。


次の日外出しなければならない時や、主治医との電話診察が
ある時などは午前中起きる為に処方量を大幅に削って服用する。

するとやはりどこから来るのか分からない苛立ちや焦燥感、
過食への衝動が沸々を湧き出てくる。

立ち向かう力など無いので、そうなったらひたすら耐えるしか
術はない。



日中に過食嘔吐をしてしまうと酷く疲れるし、自己嫌悪に陥り
呵責に耐えられない。

そうして我慢し続け食べないでいられたら、訳の分からない
達成感を覚える。食べる事を拒絶しているのだから、身体には
悪い。

しかし過食して嘔吐をし、身体を壊すよりは食べる事自体
我慢すればいいと思ってしまうのである。


完璧に摂食障害的な思考だと思う。
けれど拒食状態でいられる方が、正直私は楽である。



しかし、此処までお薬の効果に作用される感情は相当病んでいる
のであろう。20歳の頃から向精神薬の類を飲んでいるので
お薬に対して抵抗は無い。

寧ろ、やっと自分に合う処方が見つかったと安堵している。



今は働く事も無く家でゆっくり静養していられるが、
お薬を飲みながら働いていた時は凄く辛かった。



派遣で若者の就職支援訓練のアシスタントをやっていた頃の事。

就職活動をしている人や働く前に一般常識を身に付ける為に
所謂訓練をする教室であった。

私の他に2人アシスタントはいて、訓練の講師として来て下さる
方のスケジュール管理をしたり、出欠を確認したり色々やる事は
あった。

しかし派遣会社側が所有するビルでそれを行っていた為に、
他の仕事を与えられた其処の派遣社員が、狭い部屋にまるで
詰め込まれるかのように入って来た。

私達が今まで使っていた場所を上の階へと移され、本社とこの
ビルとの移動の多い仕事の中で真夏に大変な思いをした。



その上電話が2階までしか引いていないため、欠席する生徒の
電話を待つ為に何もする事も無くひたすら電話の前で1人
座っているだけの仕事もあった。



忙しければ薬を飲んでいても眠気なんて来なくてひたすら
こなせるのに、まるで苦行を強いられているように

掛かってくるかどうか分からない電話を何もせず電話の前で座って待つ

という作業はかなりの苦痛であった。


それにこの仕事は3人も要らないような簡単な作業であった為、パソコンへの入力作業は私1人で全部出来ていた。

講師が授業をしたという証拠の印鑑を貰うのも、テキストを
人数分コピーして綴じるのも朝9時から18時まで就労時間が
あったのだから十分出来、時間が余るほどだった。

唯でさえ暇で暇で眠くなるような職場で、私はその上副作用が
『眠気etc...』のお薬を飲んでいた為、幾ら我慢しても
うつらうつらとしてしまった。

その為に何度も本社のお偉いさんから厭味を言われたし、
注意を受けた。自分が悪いのでひたすら謝るばかりだった。

しかし仕事ではどんどん扱いが酷くなっていくので
服薬している事を告げると180度態度が変化して腫れ物に
触れるかの様な感じで、私との会話さえ避けるようになった。

しかし私の悪口や陰口を言っている事は毎日伝え聞いていた。


気を抜くと眠ってしまうため、眠くなったらカッターで
手の甲を何度も何度も切ったり、ボールペンを刺したりした。


そんな自分が情けなくて家では毎日リストカットもしていた。
朝方まで過食嘔吐を繰り返した。



やはり精神疾患を持っているとこんな田舎の街では、

『差別されるだけ』

なのである。



仕事が満期になるまで耐えたが、罵詈雑言を聞かされるのは
毎日当たり前の事であった。


やはり私は駄目な人間で、薬の副作用にも打ち勝てない程
情けない人間なのだとフルタイム働くのは恐くなった。



未だに精神病には深い差別がある。
半健常者には解り得ない苦しみや副作用は単に

「こいつ(私の事)は遣えない駄目な奴だ」

との印象しか与えられなかった。



そうして仕事が終了してから私は荒れた。自棄になっていた。

駄目な自分を罰する為か考えないようにする為か、
焼酎ロックやウォッカのロックを何杯もあおり、その勢いで
血管を狙ったリストカットを繰り返した。
泥沼の迷路に迷い込んだかのように、私にはもう死ぬしか
選択肢はないと思い詰めていた。



そんな荒んだ状態から逃れられたのは、根気良く私の話に耳を
傾けてくださったカウンセラーや主治医のおかげである。


その頃はまだ妹が一緒に住んでいて毎日深夜遅くまで友達を
呼んだり彼氏を泊まらせたりしていた。

勿論そんな時に私の状態は緩解に向かうわけも無く、
ひたすら孤独にストレスをため続け爆発したように1日多くて
9回は過食嘔吐をしていた。



しかし或るきっかけで妹達は出て行き、母と2人暮らしになって
から、お互い少しずつ歩み寄る事ができるようになり、
私の病気についても理解を示してもらえるようになった。



私のリストカットが殆ど無くなり、過食嘔吐も最低2回まで
減らせたのも、母との距離が近付いたからだと言える。



今は本当に信頼できて、やっと親子らしい親子になれたような
気がする。



長年のブランクがあったから、素直に母の優しさを受け取れない
事もあるが、その心は十分伝わってきて涙が出るほど
嬉しくなる。



私の摂食障害、そしてうつ病は全く治るような気配を微塵も
感じさせない。



けれども、私が諦めてしまったら、そこで終わりなんだろう。



こうしてお薬の効果が覿面な時だけは都合よく少しだけ前を
向いた気持ちになれる。

量を削減するとで抑うつ状態で目の前が真っ暗になって
しまうが。



取り敢えず、今日はお薬の効果に因る安定を得られた。



明日は点滴を受けに内科へ行く予定である。

この栄養状態の悪さは色んな所に負担をかけているし、
母には、どんな形でもいいから栄養を取って欲しいと言われて
いるからである。


まだ栄養を摂ると言う事には抵抗を感じるが、少しでも
身体が楽になればいいなとも思っている。

コメント

紫音
かぐら
2006年1月20日7:55

ナノさんこんにちわ。
体調はどうですか?私も薬に頼ってしまっているけれど
飲まないとやはり気分がとてつもなく落ち込んでしまいます。
今は飲みすぎじゃないか?ってくらいの数の薬を飲んでいますがだんだん減って行く事を願います。
薬とアルコール併用したりばかな事やってしまったり
薬飲みたくなくなったり・・・まだまだ困ったちゃんです。

あ、それと私HNは「紫音」といいます^^;
登録の時間違えて別のHN使って登録しちゃったんですw
すみません〜
では今後ともよろしくデス♪    :紫音:

ナノ
ナノ
2006年1月20日21:49

紫音さん、こんばんは☆

やはりお薬は心の安定には重要ですよね。
次の日早起きしなければならないと思い減薬すると
たちまち調子が悪くなってしまいます。

私も、薬とアルコールの併用は大学生時代に良くやっていました。大失恋をした後だったので自暴自棄でした。薬をチューハイで流し込んでフランフランして、それでも眠れず、リストカットをやり、またお酒を流し込むと言った具合です。

あのふわふわ感を知ってしまったらこんな辛い現実を痛感しているよりはマシだと思ってしまいますよね・・・。
でも、紫音さんお体には気をつけてくださいね。

HNの件、了承しました♪
こちらこそ、今後も宜しくお願いします!