今日、本当は外出する日だった。

祖母が仕事で夜17時から出掛ける為、認知症である祖父を1人に
出来ないから一緒に留守番をする約束があったのである。

けれども支度をしようとすると身体が動かなくなり、
吐き気を催しお腹が下り始めトイレから出られなくなった。
なんて情けない身体なんだろう。結局母がその時間から仕事の
休みを取り、代わりに行ってくれた。本当に申し訳ない。
私は母に迷惑ばかりかけている…。

振り返ると、摂食障害の症状が出てから、高校・大学では
休まず必死で勉強していた。特に大学は学費免除を受ける為に
成績は常に上位を保っていないと駄目だった。
車や原付の免許を持っていなかった為、自転車で40分かけて通っていた。

勿論毎日過食と嘔吐を繰り返していた。それでも身体は
動いていた。きっと精神力や気力だけで動いていたんだと思う。

合コンに行ったりゼミの飲み会も行ったりもしていた。
私はアルコールに強いので苦ではなかったし、
ビールを飲みながら吐き易そうなものばかりを食べ、
嘔吐しながらまたお酒を飲むという極めて身体に悪い事をしていた。

それでも毎日精力的に勉強し、通院し、カウンセリングさえ
休まず受けていた。
しかしこの頃は全く自分と向き合っていなかった。勉強や食べ物やお酒や人間関係の事で弱いアタマは一杯で、自分の状態なんて
お構いなしに心の波は起伏激しくそれに付いて行くのに
精一杯だったように感じる。

しかし今年の初めから何らかのきっかけで自分と向き合う時間が
増えた。そうすると過去のまだ膿んでいる傷や出血が止まらない
傷が見え始め、トラウマによるフラッシュバックをよく起こす
ようになった。

パニックや過呼吸への対処は心得ていたので、慌てる事も無く
家族にも誰にもそんな姿は見せなかった。けれど段々周りの
景色がどんよりと曇り始め外の空気が煩わしくなった。

そして少しでも無理をするとお腹を下したり、動けなくなったり
心の状態が身体にまで影響するようになった。
また過去を振り返っている内に主治医の言葉通り、

『子どもの私に救いが全く無かった』

という哀しい結果に気付いた。そして今も

『私を救える人はいない』

という状態である事に打ちのめされている。
だから結局自分のどこかに隠れている力で
この病を乗り越えなければならないんだと感じている。

でも、今は無理だ。余りにもしんどい。苦しい。
なのに過食嘔吐は毎日やるという理不尽な自分に呆れ果てる。

いずれにせよ、今日は祖母との約束を守れなかったから、
自責の念にかられている。もう少し心が強ければ、
もう少し身体が強ければ母達に迷惑をかける事は無かった。

こんな時以前の私なら自分を許せず責めて手首をざくざくと
切っていただろう。自傷を繰り返し食べては吐いていただろう。

でも、今は自分を傷付ける力すらない。
ひたすら申し訳なく思い、反省する。そしてこんなに迷惑ばかり
かけているんだから早く消えてしまえと考える。死んでしまえば
皆が楽になる。私さえいなければと。

この極端な考え方も自分を酷いうつへ追い込む原因であろう。
哀しい。申し訳ない。大切な人をこんなにも振り回して、
本当にごめんなさい。

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