身体へのダメージ

2005年12月25日
自分が摂食障害と診断されてから、徐々にその病気について
沢山の書物を調べたり情報を集めたりした。15歳の私には
とても衝撃的な事ばかり書いてあった。
身体へのダメージはあらゆるHPで説明されているから割愛する
けれども、『嘔吐によって電解質のバランスが崩れる』事と
『低血糖』は切実に体感していた事であり、嘔吐している途中も
心臓がばくばくしたり脈が飛んだりして、止まって死んでしまう
のではないかと独り慌てふためきパニックになる。
そして嘔吐した後は嫌いなトマトジュースも野菜ジュースも飲み
カリウムを摂取したし、バナナを一口食べて糖分も補給した。

今年の春、うつ病を併発するまでは過食嘔吐して疲れて眠る
だけの日々で、お薬の副作用による浮腫みも酷かったが、
身体があげている悲鳴に気付かなかった。もう泥沼に嵌って
抜け出せない、地獄にまどろんでいる様な感じだった。
うつ状態により何もかもやる気が低下し、何も食べたくない
という感情が大きくなってからは、日中はひたすら水を飲む
拒食状態で夜に2回過食嘔吐をするといったサイクルが
出来上がった。
そうして暫くは安定していた。しかし。

トイレで吐く事を大家から罵倒されてから、唯一何かを発散
させていたようなこの行為をお風呂場へと変えざるを得ず、
物凄い苦痛に覆われた。何度も記しているが、胃に満タン
詰めたものをゴミ袋に吐き出しそれが目に見える状態にある
という事は、情けなく、惨めな気持ちに陥る。
そして何袋かをまとめて相当の重量になったそれらを必死でゴミ捨て場へ運ぶ。

惨めだという気持ちは、自分の人間性さえ自ら貶めてしまう。

拒食状態が続くと、体力が極端に落ちる。少しでも走ると、
脈はすぐに倍へと跳ね上がりすぐ疲れる。
床に普通に座っているだけでも骨が当たって痛くて仕方ない。

過食嘔吐は、思考がゼロに近くなる。次に何を食べたら
吐きやすいか、そんな馬鹿げた事しか考えられない。

今の私は、眠っているとき以外『食べる事吐く事を我慢せねば』
か、『死ねば楽になれるのに』という思いに支配されている。

身体へのダメージは即ち脳へのダメージでもある。

やっと落ち着いてきていた症状が、ただ嘔吐する場所やその後始末をもっともっと完璧にする事が大変だというだけで、酷く乱れている。身体はともかく、心の起伏がどうしようもなく苦しい。

少しでも良いから、落ち着いた時間を過ごしたい。
ゆったりと心身を休めたい。

でも、もう無理だろう。諦めては駄目だと解っていても、
苦しすぎてもう症状に振り回されるだけの毎日なんだ。
食べるものも味は二の次。質より量。早くお腹に溜まれば良い。

そしてもっと哀しいのは、私から摂食障害を取り除いたら
何にも残らないのではないのではないかという虚しさ。

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